最近は毎日麗華さん(佐久さん)と毎日してる。一回じゃ終わらなくて数回することもザラだ。僕はいつからこんなにイヤらしい男になってしまったのだろうと少し反省してる。
 麗華さんが余りにも魅力的なのがイケないんだと思うけど。その麗華さんが口癖のように僕の事を「好き」と言うものだから、僕もその気になってしまうんだ。困ったものだと思っていたら麗華さんが
「健太くんは大学で講義を受けている時なんか眠くなる時がある?」
 なんておかしな事を訊いて来たんだ。僕は当たり前のように
「つまらない講義なんか寝てる時もあるけど、概ね眠りはしないかなぁ」
 そんな返事をしたら喜んでいた。理由を尋ねると
「だって私たち、夜が過ぎるから健太くんに負担が掛からないかと思って」
 そう言って僕の事を心配してくれるんだ。優しいなぁ……。
「眠くなった時はコーヒーなんか飲むの?」
「そうだね。休憩時間とか講義と講義の間なんかに飲むかな」
 そんな返事をした翌日のことだった。何と麗華さんは僕にお弁当を作ってくれたんだ。そして水筒にはお茶も入れてくれた。この日から麗華さんは僕の身の回りの世話もしてくれるようになった。食事の支度から洗濯や掃除までやってくれる。まるで奥さんみたいだ。
 事実、夫婦同然の暮らしをしている。朝も夕も一緒に食事をするし、夜も一緒に寝る。毎日数回セックスして愛し合っている。夫婦と違うのは眠る時は自分の部屋に帰る事だけだ。でも、僕の休みの時などは、愛し合った後、そのまま裸のまま抱き合って眠ってしまう。
 朝、目が覚めて、愛しい人が生まれたままの姿で僕の腕の中に居るなんて、本当に幸せを感じるんだ。朝のぬくもりを愛しい女性の躰で感じるなんて素晴らしいと思うんだ。

「血の契約」をしてから私と健太くんは夫婦同然の暮らしをするようになったの。それはそうでしょう。もう誰に遠慮する事も無くなったのだから。毎日数回愛し合って私は健太クンの精液を頂くの。インキュバスも驚いていたわ。だって毎日のように壺がいっぱいになってしまうのだから。
「しかし毎日とは凄いな。成績ではお前がトップだぞ。そろそろ他の奴らが何か仕掛けて来るかも知れんから注意しておけよ」
 インキュバスはそんな忠告をしてくれたけど、それは折込済み。だって私は美玲から宣戦布告を受けているのだから。だから大学に行ってる時が心配なのよね。せめて眠らない事を祈るしか無いんだけど、そこで私は健太くんのお弁当を持たせる事にしたの。中身は一見普通のお弁当だけど、悪魔界のレシピで作ってあるから精力抜群になって、しかも眠くならないように色々な調味料を使ってるの。お茶だって特殊なお茶なんだから。健太くんは人を疑う事を知らない子だから、喜んで持って行ってくれたわ。

 今日は憂鬱な日なんだ。だって大学で一番ツマラナイ講義があるんだ。冗談の一つも言わない教授。只、教科書を読んでるだけだから聞いても聞かなくても同じなんだ。普通はこんな講義はパスしたいのだけど。この教授は一々出席を確認するんだ。だから始末に悪い。仕方ないから出るのだけど、退屈で仕方ない。つい眠くなろうと言うものだ。
 それにしても昨夜の麗華さんは凄かったなぁ。僕の上に騎乗位になって腰を振るんだ。豊かな乳房が上下左右に乱れて、僕がそれを下から鷲掴みにすると感極まってキスの雨を降らせるんだ。最高だったなぁ……そんなことを考えていたら、突然僕は何処か南の島の海岸に居た。どうしてだと考えていると浜辺の水際から誰かがやって来る。段々近づいて来ると何と美玲さんだった。しかもかなり際どい水着を着ている。真っ赤なビキニだけど、その布の面積が驚くほど小さい。胸の部分は乳房の先端しか覆っておらず、殆どが出ている。下の方も、際どいところまで切れ上がっていて、多分後ろは紐だけになってると思った。
 しかし美玲さんは、あんなにスリムなのに出ている所は見事に出ていて、歩く度に大きな乳房が揺れている。ウエストが物凄く細く絞られていて、そこ結果、腰のラインが美しくカーブを描いている。麗華さんとは違った感じだけど、これはこれで悪くないと思った。
「あら、山縣さんじゃない。良かった。知らない人ばかりだから不安だったの」
「美玲さんもこちらに来ていたのですね」
 何だか思ってもみなかった言葉が口から出てしまう。
「こうなったら、二人だけだから楽しみましょう。私も脱ぐから山縣さんんも脱いでね」
 美玲さんはそう言うと僕の目の前で水着を脱ぎ捨てた。プルンと豊かな乳房が躍り出る。そして下も脱ぐと美玲さんのあそこは処理されていた
「下の方、処理してるんですね」
「あら欧米では常識よ。病気の予防や衛生の為に大人の女性はちゃんと処理するのよ」
 そうか、彼女はハーフで高校までは向こうだったのだと思いだした(でも何時そんな事を聞いたのだろう)
「山縣さんのおちんちん。凄い! 私あまり知らないのだけど、男の人って皆、そんなに凄いのかしら?」
 美玲さんは口ではそんな事言ってるけど嬉しそうだ。多分、かなりの経験があるのだろうな。こんな点僕は麗華さんの方が正直で好きだな。
 美玲さんがそう言って僕に近づいて来て僕のモノを触ろうとした時だった。
「健太く〜ん」
 僕の後ろから聞き慣れた声がした。この声は毎日聴いている声だ。
「あれ麗華さん?」
 振り返ると岩の陰から一糸纏わぬ麗華さんが現れたのだった。何故ここに麗華さんが……。
 混乱してる僕に誰かが声を掛ける。
「おい山縣。寝てると教授に嫌味を言われるぞ」
 その声でハッとして目を覚ます。どうやら寝てしたようだった。すると、今の事は夢だったのかと思った。毎日麗華さんとセックスしてるのに足りなくて夢であんなイヤらしい夢を見るなんて。しかも麗華さん以外の女性としようとして居たなんて……。
「ありがとう」
「いやいいよ」
 ありがとうと言ったのは教授のことじゃ無いんだけど、この際どうでも良い。僕は教室を見渡すと最後部の席に美玲さんが座って講義を受けていた。何だか僕を睨んでる気がした。彼女は僕に気があるのだろうか? それにしても夢の中の彼女は素晴らしいスタイルだった。僕は何か得した気がした。

 私と健太くんは契約した者同士だから、私は健太くんの居場所とか、考えている事全てが把握出来るの。だから家に居ても健太くんの状況が手に取るように判るのよ。健太くんは講義が詰まらないので寝てしまっみたいたね。ほら、早速美玲の奴が夢に現れたわ。しかも大層大胆な格好してる。でも正直私の方が魅力的だと思うわ。健太くんはすぐに裸になって、あそこを固くしてる。もう本当に絶倫なんだから。これじゃ簡単に美玲に抜かれちゃうじゃない。私は早速、健太くんの夢に忍び込む事にしたわ。テニトリー以外では抜く事は出来なくても健太くんの夢に忍び込む事は出来るのよ。だって私インキュバスだから。
「健太く〜ん」
 私が何時もの声で健太くんを呼ぶと、邪魔された美玲の怒る表情が愉快だったわ。健太くんは友達に起こされてしまったけど、消える前に美玲が
「麗華よくも邪魔してくれたわね。覚えておきなさいよ」
 そう言って悔しがっていたのが印象的だったわ。今夜はどんなエッチな格好で誘おうかしら。