300字小説

300字小説 自作後悔じゃなく公開

え~中日新聞に投稿した拙作ですが、落選は間違い無いので、ここでひっそりと公開します。
まず、最初に

「素麺」

 衣替の季節になり半袖が心地よくなると、夏の太陽が顔を覗かせる。その頃から母は良くお昼に素麺を茹でてくれた。竹で編んだザルに山盛りになるほど茹でてくれた。

 わたしや弟は、その中の赤や緑の色の素麺を取られない様に真っ先に食べてから残りの白いのを食べたものだ。色のついたのを何本食べたか何時も自慢しあっていた。

 子供のうちは葱が辛いから嫌いだったが、いつの間にか好きになった。
 玉子焼きも胡瓜もさくらんぼも無かったけれど……思い出す。
 残って茹で過ぎた素麺は夕食に形を変えて出て来た。その変身した素麺もどきをウンザリしながらも食べていた。

 今年も夏が来る……母の新盆には素麺を茹でてあげようと想った。


「初鰹」

 5月も連休が終ると、新緑が目に眩しくなる。これから梅雨に入るまでが一年で一番過ごしやすい。

「目に青葉、山ほととぎす、初がつお」と言う俳句がある。まさに今の時期を詠んだ句だろう。
 
昔からこの時期になると鰹が食べたくなる。それもたたきでは無く刺し身でだ。思い立つと我慢出来なくなったので、早速スーパーに買いに行く。綺麗に盛られたのもあるが、ここは柵になったのを買ってきてこの日の為に買ったマイ刺身包丁で切って食べたい。

「病膏肓に入る」と言う諺通りだと自分でも呆れる。

 江戸時代の人は和辛子をつけて食べたそうだ。それに倣って自分もそうしてみる。
 
古風な味がして、少しだけ昔の人になった気がした。


この二作を一応公開してみました。
落ちたらまた載せます!

300字小説について

 昨日まで連載していた「女子高生はパフェがお好き」が終了しましたので、次の話をどうするか? 考える間に小ネタを紹介します。

実は「パフェ」は主人公が大学に進学した話も書いてるのですが需要が無さそうなので止めておきます(笑

そこで、今日は「300字小説」をご紹介しましょう。
 私も、ある方に教えて貰ったのですが、東京新聞の日曜版に毎週載るごくごく短い小説です。
これは作家の川又千秋さんが提唱した形式で、氏の言葉をそのまま転載すれば

〈三百字小説〉
と称してはいるが、このスタイル、内容を、いわゆるフィクションに限っているわけではない。
単行本で示した夢日記や、ある種の実話…世間や時代に対する感想や批判、目撃談、レポート…などなど、文字数が三百字以内であれば、何を書くかは完全に自由。

と言う事で、現在は東京新聞の他に「文源庫webサイト」等でも募集しています。

私も幾つか書いて応募してみました。まあ、採用はされないと思いますが、実際やってみるとこれが奥が深いです。
300字と言うのは物事を表すには最低の字数であることが判ります。
これ以上少ないと表現出来ません。
これより多いと装飾表現が出て来ます。
一語一句がとても大事になって来ます。
面白いし、創作の練習になりますので皆さんも如何ですか?

東京新聞:300文字小説(TOKYO Web)

文源庫webサイト

300文字小説作成装置 「300文字小説」の創作を支援するページ

タグクラウド
ギャラリー
  • 夜の調理室 1 入学
  • 蛍が舞う
  • 氷の音
  • カラスよお前は……
  • テケツのjジョニー 1
  • 浮世絵美人よ永遠に 第二十一話  未来へ (終)
  • 浮世絵美人よ永遠に 第二十話  吉原格子之先図
  • 浮世絵美人よ永遠に 第十九話  広重の得たもの
  • 浮世絵美人よ永遠に 第十八話  広重、江戸の空を舞う