噺家奇談

噺家奇談 番外編 「新しい道」

拙作「噺家奇談」の番外編です。


 e-tsunohazu_photo02-2梅雨が明けそうだった。お陽様が朝から元気に照りつけていて、俺はハンカチで額の汗を拭うと目的の会場を目指してた。そこは新宿箪笥会館といって三百人ほどが入る区営の貸しホールだった。今日、ここで立山流の落語会が開かれるのだ。
 その落語会に出演する噺家で、先月、落語界に復帰した噺家を見るのが目的だった。噺家の名前は立山三語楼。二年ほど前までは協会の一番大きな派閥の一門 に居た噺家だった。師匠と対立して破門されたのだ。それを、十五年程前に協会と対立して一問ごと脱退して新たに自分の協会を立ち上げた立山談三に拾われた のだった。
 尤も、ここまでは世間で言われている範疇である。噺家ではないが、しがない落語雑誌の記者の俺は勿論色々な事を知っている。三語楼がやむにやまれず師匠に盾をついた事や、その師匠と談三が仲の良くないこと等を……。
 だが、本当はそんな事はどうでも良かったのだ。あの噺が聴ける。前途有望と言われた彼の噺を再び聴けるならどこでも行くつもりだった。
 
 噂は意外な所から伝わって来た。浅草の寄席に取材に行った時に、馴染みの噺家の三圓亭圓光という噺家から聴いたのだった。
「神山さん、知ってます? 才太郎兄さん帰って来るそうですよ。しかも立山流だそうです。さすがにこっちの協会では無理だったのでしょうね」
 才太郎というのは三語楼の前の名前だ。破門になったので協会にこの名前の噺家は居ない。
「そうか、帰って来るのか、それは楽しみだな」
 俺が正直な感想を言うと圓光は眉をひそめて
「俺から聴いたって言わないで下さいね。噂が立つと色々と面倒くさいですから」
「ああ、判っているよ。俺も記者の端くれだ。裏は取るよ」
 その日はそれだけを聴いて浅草を後にして、あるアパートに足を向けた。住所を変えていなければ、彼はそこに住んでいるはずだった。
 場末のアパートは前と同じ場所に立っていた。この辺りは再開発とは無縁なのだろう。狭い路地には幾つもの鉢植えが並んでいた。その路地を梅雨の湿った風が抜けて行った。見上げれば洗濯物が幾つも竿になびいていた。
 部屋の前で表札を確認する。変わっていなかった。彼の本名と並んで噺家としての名も掲げてあった。その名前は立山三語楼……圓光の話は本当だったのだ。
 確認だけして、そのまま帰ろうと思っていたら、不意にドアが開いた。顔を覗かせたのは表札の本人だった
「あ……神山さん……どうしてここへ」
 戸惑いと、招かざる者への視線が痛いほど伝わって来た。
「噂聴いてね。それで確かめに来たんだ。確認だけして帰ろうとしたんだけどね」
「そうでしたか、表に人の気配を感じたので、ドアを開けてみたんです。新聞の集金人のこともありますからね」
「集金人じゃ無いが、もっとタチが悪いかもな。こうなったら事情を訊いて帰りたいな」
 元より本気で言った訳ではない。そのついでみたいな気持ちだった。だが三語楼は俺の思いとは逆に
「いいですよ。色々と話したい事もありますし、神山さんなら話しても良いしね。それに俺奥さんのファンだし」
「女房は関係ないだろう」
「言い訳なんて何でも良いんですよ。近くのファミレスでも行きましょう」
 そう言って三語楼は一旦部屋に入って着替えて出て来た。
「寝間着じゃしょうが無いですからね」

 二人が入った先は歩いて五分ほどの場所のファミレスだった。平日の夕方なので空いていて、一番奥に通された。俺はアイスコーヒーを頼むと三語楼は
「今日何も食べていないんですよ。いいですか?」
 そうネダって来たので頷くとハンバーグセットを頼んだ。そう高いものではない。俺も済ませておきたかったが、薫が待ってると思いここは我慢して飲み物だけにした。
「実は、談三師匠からは破門直後から声を掛けて貰っていたんですよ。『その気があるなら俺の所でやり直さないか』って」
 以前より、談三師は彼のことを高く評価していた。自分の独演会でも
「俺の所に来れば良かったんだ」
 と語っていたし、ある時なぞはゲストで呼んだこともあった。だから前から関係は良かったのだ。
「直ぐに行けば良かったじゃない」
 俺はアイスコーヒーを飲みながら茶化すように言うと
「とんでもないですよ。そんなことしたら、落語界全体から弾かれてしまいますよ。だから二年という冷却期間を置いたんです。まあ、その間に自分を見つめ直したり反省したりしてましたけどね」
「それで自分から頼んだの?」
「まさか、談吾兄さんから声を掛けられたんですよ。それも偶然に」
 三語楼は出てきたハンバーグをパクつきながら
「でもね、やはり迷ったんですよ。以前の一門と余りにも違うから」
 そう言って、最初から順調ではなかったことを話した。夏の陽は長い、まだ外は明るかった。
「で、どうして決意したの」
「それは、色々ありましたけど、やはりもう一度落語がしたい。お客の前で噺がしたい。という純粋な気持ちです。それだけと言っても良いくらいです」
 それは嘘ではないのだろう。だが俺はそれだけでは無いと思っていた。他には何があるのか? それは復帰の高座で見せてくれるのだろうか?
「期待していいかな?」
「何をですか?」
「復帰の高座を。そこに本当の答えがあるんだろう」
 俺の言葉を聞いた三語楼は苦笑いを浮かべて
「参ったな……決して嘘は言っていませんよ」
 そう逃げの返事をした。本当の心の底にあるものは、正直には言えないほど純粋で恥ずかしいものなのだと、俺は想像出来ていた。それを判った上で言ったのだ。
「期待してるぜ」
 そう言って立ち上がって、レシートを握ってレジに向かった。後ろから「ごちそうさまです」という声が聞こえた。

 程なくして復帰の高座の情報が流れて来た。尤も俺には三語楼自身から連絡があり切符が二枚送られて来た。一枚は薫の分だろう。行くかと尋ねるまでもなく、本人は行くつもりらしい。このところ、女優業は休みで暇を持て余していたところだった。
「落語を聴かないと体がなまって行く気がするの」
 そんな冗談みたいなことを最近は本気で言う。
「だって、本当に良い高座は貴重な金属みたいなものだし、何というかな、価値としてはプラチナに劣らないと思うの」
 プラチナは大げさだと思う。俺にとっては体を巡る血みたいな存在ではないかと考えた。これも考えすぎだとは思う。
 新宿でも箪笥会館は坂の多い街にある。階段を一段一段昇って行く。薫は少し遅れ気味だ。やはり体が辛いらしい。
「無理せずに家で休んでいたら良かったんじゃないのか?」
 こんなことを言っても決して「そうだ」とは言わないと判っていても、つい口に出してしまう。
「大丈夫よ。丁度いい運動だと思うし、体重が増えすぎるのも良くないし。でも今年の夏は一番暑いと思う」
 白い帽子の下で真っ赤な顔をして、それでも活き活きとした表情を忘れなかった。薫にとって生の落語と接する事は、芝居と言う世界から二つの世界を繋がっ た窓を通して見ることなのだろう。そこから覗く世界は刺激的で普段、芝居の世界に慣れた彼女にとっては十分に意義のあることなのだと理解した。
 
 最後に長い階段を昇ってようやく箪笥会館に到着した。会場の表には『立山流定期落語会』と書いた一枚看板が立てられていた。その脇には出演者を書いたポスターが貼られていた。
 今日は総帥の談三師は出ない。その代わり四天王と呼ばれる人気者が揃って出演する。三語楼は言わば、ゲスト的な扱いとなっていた。それはそうだろう、つ い先日に一門に入ったばかりなのだ。メインではあろうはずがない。それでも、出番は仲入りとなっていた。つまりトリに次ぐ重要な出番となっている。
 四天王のうち、一番入門が新しい三笑がサラ口で登場した。彼は古典を新しい価値で構成し直して演じるので若い人に人気があった。
 その次が、らく三で、彼自身が多くの弟子を持っている。若い頃に真打に昇進して常に人気者の位置を保っている。今日は得意の古典演目を演じてお客を楽しませた。
 そしてその次が三語楼だ。開口一番で三語楼が立山一門に入った事と本日が、一門として初めての高座であることが説明されていた。
 出囃子が変わっていた。以前は「三下りさわぎ」というちょっと変わった出囃子だったが、なんでも総帥談三師が変えた方が良いという鶴の一声で変わったそ うだ。新しい出囃子は「元禄花見踊り」となっていた。この出囃子に変えたという事の意味をどれだけのお客が判っているだろうかと俺は思った。この出囃子は その昔、今は鬼籍に入ってしまったが、談三師が落語家で唯一と言って良いほどの仲が良かった噺家が使っていた出囃子だったからだ。これだけでも三語楼が立 山一門では優遇されていると思った。
 その出囃子に乗って三語楼が袖から登場して来た。今日のお客は三語楼を見に来た者も多いのはと思った。拍手の仕方でそれが判った。
 三語楼が高座に座って静かに語りだした。医者のマクラを語っているので色々な噺が想像出来たが、どうも噺の内容からして「死神」ではないかと想像した。
「死神」と言う噺は……
 お金の算段も出来ずに女房に悪態をつかれて、家を飛び出してきた男。「死んじゃおうか」と思い始めている処に、「死に方を教えてあげようか」と死神が現れた。昔からお前とは因縁があるので、金儲けの方法を教えてやる、と言う。
「死神が病人の枕元に座っていたらそいつは助からない。また、反対に足元に座っていたら助かるから、呪文を唱えて追い払え」と言い、医者になるようアドバイスを与えて消える。
 この呪文が演じる噺家によって変わって来るのだ。果たして三語楼はどのような呪文にするだろうか……。
 三語楼は「あじゃらかモクレン復帰だよ。テケレッツのパ!」だった。この時ばかりは聴いたお客も、喜んで拍手をしていた。
 男は言われた通りやると見事に当たる。やがて名医と呼ばれ沢山の富を築くのだが、贅沢三昧でお金も無くなってしまう。
 再び医者をやるのだが、今度は上手く行かない。困っているとさる大店からご隠居の治療を頼まれる。行ってみると死神は枕元にいるので困ってしまう。三千 両の現金に目がくらんだ男は考えて、死神が居眠りしている間に布団を半回転させ、死神が足元に来たところで呪文を唱えてたたき出してしまう。

 大金をもらい、大喜びで家路を急ぐ男は途中で死神に捕まり大量のロウソクが揺らめく洞窟へと案内される。

 余りの光景に訊くとみんな人間の寿命だという。「じゃあ俺は?」と訊く男に、死神は今にも消えそうなろうそくを指差す。
 曰く「お前は金に目がくらみ、自分の寿命をご隠居に売り渡したんだ。だからもう、残りの命が無いのさ。だが俺とお前の仲だから一つだけチャンスをやる。そのろうそくに火を継ぎ足せたら生き延びることが出来る。だが、ろうそくが消えればその人は死ぬ」
パニックになった男は死神から渡されたロウソクを寿命に継ぎ足そうとするが……
「ほら、消える!」
「ほら早くしろ!」
 焦ってる男は火を点けることが出来ない。
「ほ~ら……消えた!」
 次の瞬間、男はばったりと倒れ、噺が終わる。そして
「なか~いり~」という前座さんの声で緞帳が降りて行く。それで噺が終わったと気がついたお客も居たほどだった。
 三語楼の「死神」は良い出来で、特に最期のシーンは見事なものだった。見ているこっちが寒気を催すほどで、夏なのに寒さを感じたのは決して冷房が効き過ぎていた為では無いと思った。

 終演後に楽屋に顔を出すと、真っ先に三語楼が出て来た。今日の後半の演者も三語楼に負けじ、と良い高座を見せた。今日のお客は儲けただろう。
「帰りに一杯やるか?」
 飲みたそうな三語楼に誘い水を向けると
「そう来ると思って頑張ったんですよ」
 そんな軽口を言ったが本当は崖っぷちに立っていたのでは無いかと思った。総帥の談三師直々に迎えられて、これで出来が悪かったら自分自身も談三師の立場も悪くなってしまう。つまり失敗は許されなかったのだ。それだけの緊張感を持って高座に望んだのだと理解した。
 行きつけの店で緊張が解け酔いつぶれてしまい、うたた寝をする三語楼に
「復帰、おめでとう」
 そう薫が言っていたのが印象的だった。その声が耳に入ったのか、薄目を開けた三語楼に
「次も頑張れよ!」
 そう言いながらグラスに酒を注ぎ足した。酒が少し溢れて受け皿に流れだした。
「溢れるほどの人気者になれば良いね」
 薫の言葉に心の底から頷くのだった。
                   

                                                           <了>

噺家奇談 ~続章 噺の命~ プロローグ

081029-1jpg噺家奇談の続きですが、話の方向が若干違う為に新しく立ち上げました。
 これから不定期ですが連載していきます。

こちらに乗せなかった「噺家奇談」(落語シリーズ)の続きはこちらで読むことが出来ます。
噺家奇談

~神山は編集部から新しい仕事を任命される。それは、古典落語の舞台を噺家と訪れ、そのレポートとその噺に纏わる人々のかかわり合いを記事にすることだった。
 新しい仕事に準備をする神山。やることは多い。ゆくゆくは訪れた噺を落語会で披露するという趣向もあるという。
果たして神山は順調にこなすことが出来るだろうか?~

★ プロローグ

 秋分の日を過ぎるとやっと幾らか涼しくなって来た。とは言え未だまだエアコンのお世話にならないと過ごせない陽気だった。
 俺は今朝から開かれていた「編集会議」をやっと抜け出した所だった。それが許されたのも、来年の新年号から新しい企画が立ち上がる事になり、それを俺が担当する事になったからだ。
 どのような企画かと言うと、古典落語の舞台になった場所を噺家が訪れてレポートすると言うものだ。良く昔は落語雑誌で見られた記事だが、ほとんどは単発 で連載というのは少なかった。社では好評なら数年単位での連載も考えていると言う。そう古典落語はかなりの数があるからだ。
 俺のする事は多い。まず同行してくれる噺家の選択と依頼。場所の選定。記事は俺が書くのだが、噺家との会話も入れたいとの事だった。そのフォーマットも 考えなければならない。それに取材費の関係でカメラマンの高梨は同行出来ないのだ。写真も担当する事になった。いざとなったら佐伯や他のスタッフも手伝っ てくれるかも知れんが、今から期待はできない。まずは企画を話して賛同してくれる噺家を探す事だった。

 その日から俺は寄席や落語会に出かけ、数人の噺家に打診してみたが、皆「忙しくて」と言う答えだった。忙しいのも事実だが本当はギャラの安さだったと思う。本音では「それぐらいなら寄席に出た方が勉強になる」だろうと思う。俺でさえそう思うのだから……
 そんな訳で人選は壁に突き当たっていた。これはと思う噺家にことごとく断られて、実際「この企画はボツかな」と思ったほどだった。
 そんな時、編集部で別な仕事をしていたら柳生が顔を出した。
「よお、暫くだな。相変わらず忙しそうで何よりだ」
 夏が過ぎたのに相変わらず白い顔をした柳生は
「面白い話聞きましたよ。なんでも面白そうな企画があるそうじゃ無いですか? 何で声を掛けてくれないんですか? 水くさい」
 実は真っ先に柳生の顔が浮かんだのだが、協会や所属の事務所に問い合わせてみると、柳生のスケジュールがかなりキツイ事が判って断念したのだ。そのことを言うと
「事務所なんかに問い合わせたら駄目ですよ。お金にならない仕事は受けないんですから……直接電話してくれたら良かったんですよ」
 そう言って半分むくれている。こんな表情の柳生を見るのは初めてだった。
「じゃあ、改めて頼む。引き受けてくれるかい」
 俺の言葉が終わると同時に
「勿論です。そこで提案なんですが、何人かの噺家でローテーションを組んだらどうでしょうか? この噺はこの人が得意だから担当して貰うとか、どうでしょうか?」
「確かにそれは魅力的だが、今までことごとく断られて来たんだ。今更誰に頼むんだい?」
 実際問題として、これから誰が引き受けてくれるかが、問題だと思った。
「何言ってるんですか! 神山さんの人脈の噺家に頼めば良いんですよ」
 ニヤリとした柳生の顔を見て三人の噺家の顔が浮かんだ。だがそのうち二人は高齢だ、引き受けてくれるだろうか?
「私も一緒に行きますよ。丁度これから圓盛くんに稽古をつける約束なんです。そこで話してみますよ」
 俺は柳生に企画書を見せて理解して貰った。もとより聡明な柳生の事だ、その真意を理解してくれた。
「後から連絡しますよ」
 そう言い残して柳生は去って行った。もし四人でローテーションを組めるならこんな良い事はない。
 若手ナンバーワンの柳生、名手の圓盛師、幻の噺家の圓海師、そして若手真打で進境著しい盛喬となればこれは読者も付いて来ると思ったのだ。

 夜になり残業を終えて帰ろうとした時に電話が鳴った。出てみると柳生だった。
『神山さん、了解取れましたよ。三人供OKです』
 弾んだ声が俺の耳に届いた。
「そうか、ありがとう! よく引き受けてくれたな」
『それは皆、何かあったら神山さんの手助けがしたいと思っていたからですよ』
 それは違う、俺は自分が正しいと思って来た事をやっただけだ。
「一度皆で集まっらないとな」
『それも含めてもう一度伺いますよ』
 柳生はそう言って通話を切った。さて、どこかで呑まさないとならないと考えた。
 家に帰り今日の事を薫に言うと、新しい俺の仕事を喜んでくれて
「それならウチに呼べば良いじゃない。わたし、料理沢山作るから来て貰えれば嬉しいな」
 そんな事を言って俺を慌てさせた。
「だってお前、大変だぞ、身重なのに」
「身重は関係ないわよ。今ね食べ物が美味しいの! だからきっと料理も美味しく作れると思うんだ」
 どういう理屈でそうなるのかは良く判らないが薫がそうしたいなら良いだろう。後片付けは俺がやれば良い。そう考え直した。
 翌週、我が家に圓海、圓盛、柳生、盛喬の四人の噺家に集まって貰った。薫の作ったコールドビーフや焼き鳥、その他の料理を口にしながら、幾つかの事を決めた。

 1.季節に沿った噺を取り上げる。
 2.その噺を得意な噺家が担当する。
 3.神山が書いた原稿を一応監査する。
 等と言う事が確認された。原稿を監査すると言うのは大げさだが、要するに間違いが無いか確認すると言う意味だ。
 相談しながら圓海師が
「ワシは粋な場所担当がいいな~」
 そう言ったら弟弟子の圓盛師が
「兄さん、それはずるいですよ」
 そう言ったので皆で笑ってしまった。そして、企画の色々な事が決まった。
 企画のタイトルが「古典落語の舞台を尋ねて ~噺の命~」と決まった。
 そして最初の噺が「野ざらし」で尋ねる場所は隅田川沿いとなった。勿論、向島の多門寺も尋ねる。そして最初の担当の噺家は麗々亭柳生と決まったのだ。
 いよいよ企画が動き出す……
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