私がショピングモールで健太くんと美玲アンダーソンことサキュバス美玲に出会った夜、私は健太くんが、バイトから帰って来るのを待って、部屋に押しかけた。無論特別エッチな格好を忍ばせてだ。部屋のドアをノックすると簡単にドアが開いた。
「佐久さん。実は待っていたんですよ」
「あら嬉しいわ。でも昼間の彼女の方が良かったのじゃない?」
 私が昼間のことを持ち出すと健太くんは苦笑いをして
「嫌だなぁ。あの人とは何でも無いですよ。僕の心の中は佐久さんだけですよ」
 私はサキュバスだから健太くんが嘘を言ってるのは判っているわ。健太くんは美玲も抱きたいと考えているのよね。でも私の躰は絶対に離したく無いという事も事実で出来れば両方とも抱きたいと考えているのよね。悔しいけど。
「それが本当かどうか試しても良い?」
「試すって?」
「判ってるでしょう。イ・イ・コ・トよ」
 私は健太くんの部屋に上がりこんだ。。健太くんは、私の黒い超ミニスカートから伸びる脚を見て視線が釘付けになった。ふふふ、やはり思った通りだわ。美玲を抱くまでは健太くんは私の思いのままだわ。
「凄いミニですね」
 健太くんは私の素脚を見ている
「気に入ってくれた?」
「それはもう」
 私は炬燵のテーブルの上に片脚を掛けて、スカートの中が覗けるようにしたの。そうしたら健太くんが跪いて私のスカートの中を覗くのよ。そして
「もしかしたら、下は何も履いてないの?」
「うん。そういうの健太くん好きでしょう」
「大好き!」
 健太くんはそのまま顔をスカートの中に入れて、私の敏感な部分を舌で愛撫し始めたの。なんていやらしいのかしら。私も仕事を忘れて本気になりそう。健太くんは、首は私のスカートの中に入れたまま自分の衣服を脱ぎ始めた。私も上半身裸になった。
「健太くんの手でスカートを脱がせて}
 私がそうお願いをすると、健太くんは立ち上がって私のスカートのホックを外しに掛かる。健太くんのあそこは、もう凄くなっていて天井に向かっている状態で先が自分のおヘソに当たっているの。こうやって明るいところでマジマジと見ると、本当に立派なのよ。改めて嬉しくなっちやうわ。
「佐久さん。今夜はノーパン、ノーブラで僕の部屋に来てくれたんですね」
「そうよ。だってこんな格好好きだって言っていたでしょう。私、健太くんの事本気だから」
 この際ハッキリと言っておく必要があると思ったわ。宣言という感じかな。早く「血の契約」をしなくては……。
「もしかしたら、今度、羞恥プレーも出来ますか?」
 羞恥プレーとは海岸やプールなどで、裸同然の小さな水着などしか身に付けずに歩くプレーで、女性は他の男性に自分の裸同然の格好を見られ、恥ずかしさから興奮し、男性は自分の愛する彼女や妻が他の男に裸を晒す事によって興奮すると言うプレーで、結構な愛好者がいるのよね。まあ、悪魔の私から言わせれば変態プレーの一種なんだけどね。「血の契約」をしたら何でもしてあ・げ・る!
 健太くんは私を一糸纏わぬ姿にして、うっとりとした表情で私の躰を舐め回すように眺めている
「どうしたの? 裸を見るのは初めてじゃ無いでしょう」
「でもこうやって、明るい場所で改めて見ると、本当に素晴らしいなぁと思って」
「でも、私が健太くんの事好きでも、男の人ってすぐに浮気するから心配だわ」
「そんなこと無いですよ。僕は佐久さん一筋です」
「名字じゃなくて名前で呼んで」
「名前ですか、じゃぁ麗華さん」
「さんは要らない!」
「麗華……ちゃん。なら良いですよね」
 私は今なら簡単に「血の契約」が出来るのではと考えた
「ねえ。お願いがあるのだけど。叶えてくれる?」
 健太くんは私としたくて、あそこが本当にいきり立っているわ。これなら何でも言う事利いてくれそうだわ。
「私と永遠の約束をしてくれる?」
「永遠の約束?」
「うん。私の田舎の風習なんだけど、お互いの血を一滴ずつ出して混じらせて、それを小指で舐め合うの。こうするとお互いの肉体も精神もこの世では永遠につながると言われているの。どう?」
 健太くんは少しは怪しむと思っていたけど簡単に
「いいですよ。それって欧米ではよくやる奴ですよね。麗華さんなら望むところですよ」
 健太くんがどれほど知ってるのかは判らないけど多分勘違いしてると思う。でもこの際一向に構わない。私は脱いだスカートのポケットから先端に針が仕込めるペンを取り出した。これは糖尿病の患者が、自分の血糖値を調べる時に使う道具で、全く痛みも無く指先から血を採取することが出来る道具なの。我々悪魔も今ではこれを使っているの。だって便利なんだもの。私は健太くんに向かって
「じゃあどっちでも良いから小指出してくれる?」
 私はそうお願いすると健太くんは左の小指を出してくれた。そこにペンをあててペン先近くにあるボタンをノックした。軽い「プシュ」という音がして針が健太くんの小指の先に刺さり、僅かな血が出て来た。私はそれを綺麗な小皿に落とした。白いお皿に健太くんの真っ赤な血が広がる。
「全然痛くなかったですね」
「これ糖尿病の患者が使う奴なの」
 次は私の番だ。簡易版ならこの血を私が舐めても契約は成立するのだが、どうせなら本式に契約をしたい。私はペン先の針を交換して同じことをした。痛みは全く無い。やはり血が出て来たので健太くんの血が入ったお皿に私の血も落とす。二人の血がマジリアッて行く。私は健太くんの小指を出させて、混じり合った血を小指の先に付けさせた。私も同じようにする。そして、その小指の方の腕を絡ませてお互いの口に持って行く
「舐めてちょうだい」
 私の言葉に健太くんは素直に混じり合った血を舐めてくれた。無論、私も舐める。これで契約完了だわ。これからはこの世では健太くんは私の奴隷になったのよ。まあ奴隷といっても酷いことはしないわ。毎日のように目合うのよ。「黄金のふぐり」を持つ男性を遂に手に入れたわ。
 健太くんはもう我慢出来なくなっていたから、裸のまま抱き合って濃厚なキスをしたの。そうしたら健太くんが自分のいきりたったモノを私の太腿の間に入れて来たの
「何だか猛烈に麗華さんが欲しくなって来ました。もう我慢出来ません!」
「素股なんか逝っちゃ駄目よ。私の中にみんな出してね」
「うれしいけど、妊娠しないかなぁ」
 健太くんったら、そんな心配をしていたのね。
「心配してたの?」
「うん。将来、子供は正直欲しいけど未だ要らないし」
 まあそれが健太くんの本音だろう
「大丈夫。ちゃんと避妊してるから。安心して楽しみましょう」
「ホント! 嬉しいな」
 私は健太くんのベッドに押し倒され両脚を開かれた。サキュバスの私でも恥ずかしい格好だわ。何だか私も、契約が出来たのか安心してるせいか、興奮して来たわ。濡れているのが自分でも判る。
「健太くん、早く来て!」
 なんて恥ずかしい事を口にしてしまったわ。健太くんの熱くて硬いものが入って来た。まるで灼熱の鉄の棒のようだわ。最高に気持ち良いわ。
 その夜、健太くんは何回も何回も私の中で果てたの。私も本気で逝ってしまったわ。何だか仕事抜きでもセックスの相性が良いみたい。何だか幸せな気分になっちゃった。
 でも、その夜、私が自分の部屋に帰って来て寝ていたら、何と美玲の奴がやって来たのよ。
「アンタ何で来たの。遅かったわね。もう健太くんとは契約したからね。残念でした」
 ザマミロだわ。健太くんは渡さないんだから
「そう。それは先ずはおめでとう。でもそれってアンタのテニトリーだけのことでしょう」
「え、なに?」
「アンタのテニトリー以外では無効なのよね。というより、テニトリー以外なら、契約は出来なくても、精子を頂く事は可能なのよね」
「テニトリーって、ここら一帯は私のテニトリーよ」
「そう、それは間違い無いわ。でも一箇所だけ抜けてる所があったでしょう」
 美玲に言われて私は思い出した。私のテニトリーは「日常」だ。生活圏とも言い換えても良い。
「私のテニトリー知ってる? 知らないか」
「あんたのテニトリーって、まさか……。
 私は思い出したのだ。この美玲のテニトリーを
「私のテニトリーは学校。つまり大学の中なら健太くんから精子を抜き取る事が出来るのよ。これは悪魔界でも認められているわ」
 そうだったのだ。美玲は健太くんが通っている大学の施設の中なら接触出来るのだ
「まあ、アンタみたいに実際の性交は無理かも知れないけど、健太くんの夢に忍び込むことは可能ね」
「夢の中で性交して精子を盗むのね」
「あら、嫌だ。盗むんじゃ無いわよ。ちゃんと頂くのよ」
「そんな事させないから」
「お生憎さま。大学の中じゃ手出しは出来ないわよね」
「健太くんが眠らなければ良いんでしょう」
「それは無理ね。一晩中アンタと交わって大量に抜かれていれば居眠りぐらいするわ。そして私の術で眠らせてみせるわ。見てらっしゃい。アンタの上前ハネてあげるから」
 美玲はそう言って私の前から消えて行った。私は何か対策を立てねばと思うのだった。