「健太さん。恥ずかしいので目を瞑るか後ろを向いておいてください」
 佐久さんは、ブラウスのボタンを一つ一つ外しながら、少し頬を赤く染め僕にお願いをする。
「あ、はい。そうですよね。じっと見てると恥ずかしいですよね」
 僕はそう言って後ろを向いて、しかも目を閉じた。
「全て脱いだら声をかけますからね」
 僕は後ろから聞こえる衣服を脱ぐ音。さしすめ着物なら「衣擦れ」の音と言うのだろうが、その音を楽しんでいた。だって、その音が止まった時は佐久さんが生まれたままの姿になってくれているのだから。
「もういいですよ」
 佐久さんの、その声に目を開けて振り返ろうとした瞬間、何か霧のようなものが降り降りて来て次の瞬間僕は意識を失った。

 ああ良かった。上手く薬が効いてくれたわ。健太くんにかけたのは意識を失って貰う悪魔薬ね。中々寝ないターゲットを夢に誘う薬なの。現実の世界で相手をするつもりだったのだけど、よく考えたら何も現実の世界で無くても良い訳なのよね。
 この前思い掛けない事で失敗しちゃったから調子崩しちゃった。健太くんよく寝てるわ。大丈夫。夢の世界でたっぷり良い事してア・ゲ・ル!
 さて、それでは健太くんの夢の世界に入りましょうね。どれどれ……。
 あら健太くんは何処かの島のビーチに居るのね。この前は温泉だったし、非日常が好きみたいね。ならこっちもその気でやるわ。今日は特別エッチな水着で現れましょうね。

 確か佐久さんと鍋を食べていたはずなのだが、今は何処かの島のビーチに居る。島だと何故判るかというと何となくなんだ。
 空が青い! 海は透き通り、本当に綺麗だ。昨年行った沖縄の海もこんな感じだったと思い出した。風が気持ち良い。僕は海水パンツ一枚で浜辺に敷いたシートに座ってる。大きなシートで二人は楽に足を投げ出していられる。
「健太さん」
 声のする方を見ると何と佐久さんがこちらに歩いて来るではないか。しかもその姿が素晴らしかった。
 メガネビキニとも言うのだろうか、胸の部分が先端しか布が覆っていない。殆どが丸見えになっている。細い紐だけでその先端の小さな布の部分を吊っている感じだ。下はもっと凄かった。両サイドが紐で結ばれていて大事な部分が鋭くカットされていて逆二等辺三角形になっていて、ヘアーが濃い人だと完全にはみ出してしまう。でも佐久さんはカットしてるのか、あるいは元から生えて無いのか、はみ出してはいなかった。
「健太さん。どうこの水着。似合うかしら?」
 似合うなんてもんじゃない。歩く度に大きな胸が揺れて先端の布がずれそうだった。僕はずれる事を心の中で期待してしまった。
「後ろも見てくださいね」
 佐久さんはそう言って僕の目の前で後ろ姿を見せてくれた。凄い! 後ろは完全な紐だけでお尻の割れ目に完全に紐が食い込んでいて何も履いていない感じがした。僕は堪らなくなってしまった。
 立ち上がると僕は佐久さんの手を取って自分の方に引き寄せた。佐久さんは抵抗なく僕の腕の中に落ちてくれた。佐久さんの躰の柔らかい感触が堪らなかった。
「佐久さん好きです。大好きです!」
 僕は佐久さんを抱きしめて唇を襲った。ねっとりと舌を絡ませる。佐久さんも自分の舌を僕の舌に絡ませてくれる。ああ、キスがこんなに気持ちの良いものだとは思わなかった。僕の下半身は完全に準備完了となっていて、固くなったものを佐久さんの下半身に当てがう。
「凄い! こんなに固くなって」
 佐久さんは僕の水着の上から優しく触ってくれる。その感触がもう堪らない。
「佐久さん。僕もう我慢出来ません」
 僕は荒々しく佐久さんの水着の紐を外しにかかる
「あらあら、あせっちゃって……大丈夫。ここは誰も来ないから。二人だけだから」
 そう言いながら僕の海パンを脱がせてしまった。素早い! いったい何時脱がしたのだろうか?
「ふふふ。もうカチコチね」
 佐久さんは僕の固くなり、天を向いたモノを優しく握り軽くしごきにかかった。
「そ、そんな事されたらもう……」
「一回ぐらい出しても大丈夫でしょう」
 それはそうだが、出来れば佐久さんの中でしたいと思った。
「一回で終わりじゃ嫌!」
 ああ、なんてことを言うのだろう。こんな幸せはあるのだろうか。
 そんな事を言ってる間に佐久さんのメガネビキニの胸の部分の紐が解け、素晴らしいとしか言いようのない胸が顕になった。
「とうとう脱げちゃったぁ」
 佐久さんは嬉しそうな恥ずかしそうな表情をしている。そんな感じがもう堪らなかった。思わずその素晴らしい胸の手が伸びた。何という感触だろう。弾力と言い、柔らかさと言い文句の付けようが無かった。
「やさしくしてね……」
 僕と佐久さんはそのままシートの上に倒れ込んだ……。
 気がつくと炬燵に入ったまま寝てしまったみたいだった。グツグツと鍋が煮えている所を見ると時間は経っていない感じだった。僕は佐久さんを目で探した。
「あら起きました。私がブラウスのボタンを外していたら眠ってしまったのですよ。お酒が強すぎたのかしら。起きたら続きをし・ま・しょ!」
 何と言う事だろうか現実の世界でも夢の世界でもあと一歩という所で駄目になるなんて、なんてついてないのだろうか。
「大丈夫。未だ夜は長いから……」
 そう言って佐久さんは僕の衣服を脱がせると自分もブラウスを脱いだ。そして僕の手を取るとミニスカートの中に僕の手を導いたのだ。そこには布の感触は無く暖かく柔らかい感触だった。しかもその中心が湿っていた。
『何も履いてない!』
 それが判ると僕は体中の血が逆流するのを感じたのだった。

 夢の中で健太くんの押し倒されて気がついたのよ。夢の中でこんな美味しい思いをするなら、現実でも良くないかと思ったの。一度でも現実で結ばれてしまえば、この先永遠に健太くんは私の奴隷同然になるのよね。夢なら簡単に出来るけど、それなら面白くないのよね。ルーティンワークというか何と言うか慣れた仕事の延長なのよね。
 健太くんはそれじゃ惜しいのよ。上玉なのよ。一度じゃ勿体無いのよね。それに気が付いたから夢は中断した訳なの。これからたっぷりと現実の世界で楽しむ事にするわ。
え? なんで下に何も履いてなかったのかって? あのねサキュバスはターゲットの前に出る時は基本下半身はハダカなのよ。それが決まりなのよ。だから今日もノーパンなの!