2014年03月

小説「見えない線」

実は目を患い、良く見えないので、既存の小説を今日も掲載します。

「見えない線」

 あたしが小学校5年の時にあたしの学校は他所の学校と併合になった。名前も変わってしまった。
 あたしの住んでる街は大別すると、川沿いの昔からある街並みと、丘の上にある後から出来た新興高級住宅地とに別れる。丘 の上の街も一時はとても大きくて、人も沢山住んでいたし、あたしの住んでる川沿いの街では買えない様なおしゃれなものまで色々と売っている大きなショピン グモールがあったりしたのだが、バブルと言う現象がはじけてからは、往時の勢いが無くなり、段々と人も少なくなっていったそうだ。

 その為幼稚園や保育園、小学校とか中学も閉鎖になり、あたしの通ってる学校と併合になった。だから本当はあたし達は元のままで良いのに、何故か名前を丘の上にあった学校の名前に変えられた。
 皆、口々に「おかしいよね」と言い合っていたが、その実誰も大人に訊いたりはしなかった。あたしも腹には思ったが、決して口には出さなかった。何故だか知ってるから……
 あたし達の通っていた学校の名前は、昔のこの辺りの街の名前だったからだ。
 その名を聴くと、殆んどの大人はその街の名が、かって遊郭が沢山あった街の名だと思うからだ。正直、あたしもこの名前は嫌だった。
 今ではそんな事とは全く関係無い街なのに、その名のおかげで、何時も色眼鏡で見られていたのが嫌だったのだ。
 だから、丘の上の洒落た名前になるのは自然だと思った。でも、小学校でもそうだったが、そのまま進学した中学ではその傾向が顕著だった。
 それは、学校内にある住み分けの選別の線だ。
 衰えたとは言え、丘の上の連中の家の一年の収入は平均1000万を超える家も普通にあるらしい。
 それに比べてあたしが住んでる街の家の年収はその半分にも行かないと思う。それは、色々な処に現れていて、乗ってる車から買い物をする場所。その他色々な処でそれは出ている。
 この街で外車を見れば殆んど丘の上の家のものだ。それに衰えたとはいえ、今でもあの辺りの街並みを歩くと、日本とは思えない街並みが続く
「こんな外国の映画みたいな街に住んでるのはどんな人だろう?」
 と歩きながらも想像してしまうのだ。

 だから、進学した中学でも生徒会や風紀委員とか大事な役目は丘の上の子達で締められている。数の上ではあたし達の方が多いのに……
 でも学年の成績では上位は殆んどあの子達で締められている。まるで「貧乏人は頭も悪い」と云われている様だ。
 家が貧乏なのは仕方がない。
 今でもあたしの家はパソコンは1台しか無く、家族で共有している。それも父が自作したデスクトップだ。
 家の居間の隅の電話の傍に置いてあり、各自がパスを入力して使っているのだ。ネットはADSLで光回線ではない。
 父いわく「このへんは田舎だから光でもADSLでも速さは同じだ」と言う事らしい。でもあたしは知っている。それが嘘だという事を……

 雅也君の家に行った時はちょっと驚いた。
 まるで映画に出て来る様なお洒落な家で、大きな庭があり、家の中はフローリングで床がピカピカで、台所はシステムキッチンで、洗浄機からスチームオーブンまで揃っていた。
 おまけに、パソコンは一人に1台あり、家中に無線LANが張り巡らされていて、しかも光回線で、あたしはちょっといじらせて貰ったら家のADSLより余りにも早いので驚いた。
 雅也君の部屋もとても大きくて、焦げ茶のフローリングにセミダブルベッド、高そうな本棚には図書館の様な本がいっぱい並んでいて、テレビから何から何まで揃っていた。
 でも本当に驚いたのは、物凄く物が多いのに、何も置いていないスペースが呆れる程広かったと言う事だ。

 あたしの家とはまるで違う。あたしの家はあたしが小学校に上がる頃に父が建売をローンを組んで買ったものだ。
 1階は玄関や台所、お風呂場トイレ等が締めていて、部屋は8畳もあるリビングだけだ。それは家の横が車の駐車場になっているからだ。
 一応車はあるが、もう10年以上乗ってる大衆車だ。
 2階は10畳と8畳の部屋があり、この10畳を弟と二人で使っている。8畳は父と母の寝室だ。
 3階と言うか天井裏はロフトとなっていて、物置となっている。
 あたしは二卵性双生児で弟と言うのは同じ歳だ。今では10畳の部屋のまん中にアコーデオンカーテンを掛けて仕切っている。
 兄弟でも一応プライバシーはあるからだ……みんな筒抜けだけど……

 雅也君の部屋に入った時、人生で1度くらいはこんな部屋で朝目が覚めてみたいと思ったものだ。でも、その時は初めて男の子の部屋に二人だけで入ってちょっとドキドキしていて、そんな余裕は無かったのだけどね。

 あたしももう中学2年生だ。ちゃんと年頃の娘らしくなって来たと思う。
 色々な男の子から告白されたけど、今までは皆川沿いの街の子だった。
 丘の上の子から告白されたのは初めてだった。
 あたしは、やはり嬉しかったんだと思う。
 雅也君がどうのより、丘の上の子があたしを好きになったと言う事が嬉しかったのだと思う。
 そうしてあたし達は付き合い出した。

 それからある日弟が珍しく「話がある」と言って話しかけて来た。普段は、あまり口も利かない仲だが、たまには真剣な話もする。
 アコーディオンカーテンを開けると私の領域に入って来た。
「お前さあ、高橋と付き合ってるんだって!?」
 高橋と言うのは雅也君の苗字だ。
「うん、告白されたからね」
「お前ら、学校で目立つぞ……先輩達も学年の奴らも皆見てるぞ……」
 そうなるだろうとは思っていた。
「別にいいじゃ無い。なんかあるの?」
「お前、結構色々告白されたけど、皆断ったろ」
「うん、だってその気にならなかったんだもん」
「だからさ、断られた奴らがさ、面白く思ってないみたいなんだ」
 それは逆恨みだろうと思う。
「そんなの一々考えていたら何にも出来ないじゃない。で、気をつけろ!って言うの?」
「まあ、それもあるけど……なんて言うかな、お前もっと自覚して欲しいって皆思ってるんだよ」
 自覚?何の事?
「なにそれ?」
「つまりさあ………お前、まあ俺もそうだけど、結構顔いいじゃん。だからさ下の街の連中からはさ、一種の希望なんだよな……」
 弟は川沿いの街の事をこう呼ぶ。
 あたしは、確かに他の娘より器量が良いらしい。子供の頃から大勢の大人に
「大きくなったら大変な美人さんになるわね」と何回も云われた。
 あたしは、顔の造作なんかは親からの貰い物で自分で獲得したものじゃ無いから、あまり正直感心は無かった。

「その希望の星は自由に彼氏作ちゃいけないの?」
「いや、そうじゃなくて、せめて下の街の連中から選べは……」
 なんであたしが川沿いの連中から彼氏を作らなくてはならないのだ。
「冗談じゃ無いわよ。そんなのあたしの勝手でしょ」
 それを聞いて弟は答えが判っていたらしく
「まあ、そう言うと思ったよ。でも気を付けた方がいいぞ」
 そう忠告してくれてカーテンを締めた。


 この街の経済は丘の上の連中が握っている。川沿いの連中はその下で働いている者が多い。だから中学生ともなれば、丘の上の住人である雅也君に直接嫌がらせをするなんて事はしない。
 その代わりに同じ川沿いのあたしに直接嫌がらせをするのだ。
 今日も雅也君と別れた後で、あたしの周りを取り囲んだ。そして、流石に女の子に手出しはしないが、口々に罵ったり、付き合いを辞める様に言ったりする。
 でも、やがて何時かは力ずくで……
 その前に何とかしなくてはならないと思う。連中がおめでたいのは、あたしが雅也君に告げ口をしないと決めている事だ。
 散々やられて言わないハズが無いじゃない。

 次の日からピタット嫌がらせが止んだ……その凄まじさに驚く……
 でもこれで、あたしは雅也君意外の男の子とは付き合えなくなってしまった。
 あたしは、本当に雅也君が好きで付き合っていたのだろうか……もう、遅いかも知れない。
 雅也君があたしを飽きるまで、あたしは雅也君の彼女であり続けるしか無いのかも知れない。

 あたしは勉強した。勉強すればこの街から抜け出せると思ったからだ。そして県下でも有数の進学校へ合格した。
 雅也君も当然の様にそこへ進学をした。
 苦しい中だったが親は大学に行かせてくれた。学業資金が足りない処は奨学金を貰った。

 そして10数年……

 あたしは、結婚して子供にも恵まれ、まあまあの生活をしている。生まれ故郷からは離れ、ある街に夫と暮らしている。
 朝、学校へ行く子供達を見送る。
「行ってきま〜す」
「行ってらっしゃい。坂の下の子達とは話したらダメよ。分かってるわね」
「は〜い。判ってま〜す」
 陽気な声を出して子供達は元気に走って行く。
 どうか、この生活が何時までも続きます様に……

 何処かで繰り返す。”幸せの連鎖”




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小説「7つの大罪」

今日も特別ネタが無いので下手くそな小説を載せます・



「7つの大罪」
 古代よりキリスト教において人間には7つの大罪があるとされている。
 正確には人間を罪に導く可能性があると見做されてきた欲望や感情のことを言うらしい。
 その罪は重たいものから順に「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」とされているらしい。らしいと言ったのは私はキリスト教徒では無 いし、これを扱った「セブン」と言う刑事映画もTVで見ただけだった。正直最後が良く判らなかった。いや正確にはストーリーは判ったのだが、正直あれは予 見出来たと思うし、主人公のミスだと思う。
 そう言ったら友達から相手にされなくなった。これは何の罪だ?

 2008年にローマ法王が新しく「7つの大罪」と言うものを発表した。遺伝子改造・人体実験・環境汚染・社会的不公正・貧困・過度な裕福さ・麻薬中毒である。
 正直、こちらの方が良く判る。だが貧困と裕福が罪とは……お笑い草だと思った。そう口にしたら友人が居なくなった。勝手にしろだ……

 今の世の中で、この新しい大罪を国家で平気で行ってる国がある。
 凄まじい環境破壊、底なしの汚職、遺伝子改造をした食品を人間に食べさせている国々。
 あげればキリがない……だから今持って重要なんだと言われれば、そうなのだが……

 ボスから今回の作戦の説明を受けた。ある地球の植民コロニーが地球連合の政府のコントロールを受けなくなっているのだそうだ。
 すでに、地球本星とコロニーの交通航路は遮断され事実上断交状態になっている。
 しかし、地球はコロニーと武力で一戦交える気は毛頭ない。資源や人員の無駄さからだ……どちらの? 勿論地球の方がだ。
 地球としてはコロニーが独立独歩でやって行けるなら、静観するつもりだった。
 だが、昨年コロニーは「サイオン」と名乗り正式に独立を宣言して、地球に対して過去の地球によるサイオンに対する制裁に対して保証を求めたのだった。わかりやすく言うと「金をよこせ」と言う事だ。
 勿論、地球はこれを断り、事実上無視をした。
 それからひと月後、サイオンからミサイルが地球に打ち込まれたのだ。着弾点は人が暮らしていない砂漠の中だったが、明らかな脅かしだと連邦政府は決定して、サイオンに対して第1級の経済制裁を行った。
 それに対してサイオンは第2弾の攻撃として北極にミサイルを打ち込み、氷を溶かし、世界の20%の都市を洪水にさせた。
 それに対して地球連邦政府は明確な答えを出していない……要するに纏まらないのだ。それはサイオンに対して利害のある地域(かっての国)が武力攻撃を反対しているからなのだ。
 
 そこで、俺ら民間の会社がこっそりと仕事を請け負ったと言う訳だ。
 俺の会社が何をしてるかって? 
 それは、俺の勤務している会社の主な業務内容は、細菌の開発研究さ。
 本来は未知の病原体を研究して、病気に効く薬を開発するのだが、今は、薬剤の無い細菌を開発するのが主な仕事となっている……そう細菌兵器の開発だ。

「明後日の午後3時にサイオンに向けて発射するそうだ。表向きは郵便船と言う事だが、荷物に例の細菌が詰まってる。向こうの弱い磁力に反応して船の倉庫を開けたら一気に広がる……一月もあればサイオン中に広まる……それで終わりさ」
「俺は何をすればいいんですか?」
 ツマラナソウな俺にボスは笑って
「逃げ出して地球に来る脱出用の船を尽く叩き潰す事だ。お前の好きな仕事だよ」
 そう言って笑っていた。

 計画通り、郵便船がサイオンに到着して細菌がばらまかれた様だ。
 これは立派な7つの大罪になると俺は思った。遺伝子改造・人体実験・環境汚染とご丁寧に3つも入っている。その前の大罪においては既に全て犯している。
 地球人はサイオンに出向いては地球上では出来無くなった事をやり尽くして来たのだ。もうお分かりだろう。地球上では道徳的に許されないあらゆる事を「観光」の目的の下で行ったのだ。
 確かにそれによってサイオンの経済は回っていたが、地球人はやり過ぎたのだ。
 今回の氾濫の元にはそこに原因がある。サイオンの住民も余りにも無法な地球人の観光客に対して切れたのだ。
 我々地球人は決して褒められない事ばかりをサイオンで行ったのだ。

 サイオンの様子は地球でも確認することが出来た。お互いの様子を映すモニター回線は繋がっていたのだ。
 それによると、一件平穏な感じだったが、ある時、暫くぶりにサイオンからミサイルが打ち込まれた。それは大きな爆発もしなかったが、空気のような気体がミサイルの残骸から漏れていた。
 
 数年後、宇宙連邦政府は太陽系を「立ち入禁止区域」に指定した。
 「未知の病原体による汚染」と言う名目だった。
 まあ、誰もこの銀河の外れにある太陽系までやって来る者はいなかったから、宇宙的には問題にもならなかった。
 ただ、宇宙からは「7つの大罪」と言う観念は永久に無くなったのだった……

小説「アンドロイドはバスタイムの夢を見るか」

昔書いたものを晒そうと思います。

という訳で昔書いた短編です。タイトルは有名なSF小説をモジリました。

「アンドロイドはバスタイムの夢を見るか」
 およそ、古代から色々な発明品があり、それぞれ人の暮らしを豊かにして来たが、近年に置いて、最高のそれは家庭内アンドロイドの出現だろう。

 何しろ、およそ家庭内で人が行動するあらゆる作業をこなし、その知識はインタ-ネットを通じて無限の教養を誇り、またその器用さは人の及ぶ処では無かった。
 あまつさえ、その姿は年々改良され、今では本物の人間と区別がつかない様になっている。只、声だけは合成音声であり、その点だけは改良が許されていなかった。

 だが何処にも裏の道と言うものはあるもので、闇社会ではより人に近い音声に変えるプログラムが取引されており人気の声のプログラムは高値で取引されていた。中でも人気の女優や声優の音声が人気となっていた。

 家庭内アンドロイドにはタイプがあり、それぞれ得意な分野別に別れて発売されていた。
 ・Aタイプは、一般的な家事が得意なタイプでこれが一番売れていた。
 ・Bタイプは、介護に特化していて、血圧や脈、簡易な健康診断機能も備えていた。
 ・Cタイプは、心のケアが必要な患者のために作られていて、精神病患者に対する備えも織り込まれていた。
 そして、裏ルートでこれらを改造されて販売されていたのが、Dタイプで、性を奉仕するために改造されたものだった。
 皮肉な事にAタイプを購入しても、Dタイプに改造を頼む者が多く、それらの改造業者は大層繁盛していた。

 政府はこれを厳しく取り締まったがイタチごっこを繰り返していた。
 政府としては只でさえ人口の減少に悩んでいる時に、生殖機能を保たないアンドロイド型ロボットとの行為は許してはならなかったのだ。
 そこで、アンドロイドGメンと言う組織が結成された。その改造を行っている業者を徹底的に壊滅するのが目的なのだ。

 宏はこの組織のメンバーの募集に応募した。
 元々はアンドロイドのエンジニアをやっていたが、その仕事に疑問を持ったのだ。それと、機械相手じゃ無く人間相手の仕事をしてみたかったからだ。
組 織の大元の経済産業省でも、メンバーに専門家が居るのは願っても無かったので、採用されたのだ。給料も今までよりかなり良かった。
「これで、嫁さんに旨い物でも食べさしてやれる」
 宏はそう思っていた。

 仕事に就いてからの宏の活躍は凄まじかった。以前の仕事からの知識や人間関係を通じて、常識では考えられない線で連中を吊し上げる事に成功していた。いわゆる「蛇の道は蛇」と言う事である。いつしか「鬼の宏」と呼ばれる様になって行った。

 そんな時だった。家庭用アンドロイドは通常はそのプログラムの更新のために二ヶ月に一度ネット回線を通じて、制作した会社のサーバーと交信をしなくてはならなかった。
 そして、その日は地球上にある、Aタイプのアンドロイドが交信をする日だった。
 だが運が悪いと言うか、その日はサーバーに接続するプロトコル解析サーバーの調子が悪く、申し込むアンドロイドに対して更新の処理が追いついていなかった。
 更新が終わるまではアンドロイドは作業をする事が出来ない。プログラムに書かれた作業をするにはサーバーから更新の許可を貰わないと出来無いのだった。

「いったいどうしたのだ!アンドロイドが動かないじゃ無いか?」
 あちこちでそう言った声が聞かれ始めていた。やがて、それはアンドロイドの販売会社に抗議となって現れた。
 会社側も原因を突き止め様としているのだが、原因がこの会社の責任外だったので、判り様が無かったのだ。
 頭に来た持ち主が更新の済まないアンドロイドのリセットのスイッチを押してしまった。一見正常に動き出したかに見えた為、ぞくぞくと真似をする人が増え始めていた。
 暫くすると問題が起き始めた。家庭内の作業がひどく乱暴になってしまったのだ。
 それは段々ひどくなり、ついに人が事故で亡くなる事態になってしまったのだ。いわゆる、暴走が起こってしまったのだ。
 更新プログラムが動作しない為、初期の不完全なプログラムのままになったしまったからだった。
 経済産業省は事態を重く見て、Gメンに、全ての家庭用アンドロイドを回収する様に命令を下した。
 家庭用アンドロイドを持つ事は違法となったのだ。
 この回収は徹底的に行われ、この世には裏世界のセックスアンドロイド以外は無くなっていた。

 宏の忙しかった仕事もやっと一息だ。今後は裏のセックスアンドロイドの取り締まりだけがメインの仕事となる。
 こちらは、見逃せは沢山の賄賂も見込めるので宏としては悪く無い仕事だった。
 性の相手をさせられて人身売買なんかをするより、アンドロイド相手の方が何倍も良いと思ったからだ。必要悪と言う事だと思っていた。
 一日の仕事を終え家に帰る宏
「ただいま、今帰ったよ」
「おかえりなさい!ご飯にしますか?お風呂にしますか?」
 愛妻が聴いてくれる。十年一日の如くなのが玉にキズなのだが……
「風呂にする」
 そう短く言うと愛妻は着替などを用意してくれる。
「貴方のお好きな40℃にしてあります」
 そう言われ温度を確かめると
「一緒に入ろう」と愛妻を誘うと
「はい」と短く言って浴槽に入って来る。
「防水は大丈夫だろうな?」
 そう訊くと愛妻は
「大丈夫です。パッキンは新品ですから。自己管理プログラムは正常に動作しています」
「そうか、なら安心だ。さあおいで」
 宏はそう言うと見事な肢体の愛妻を抱いたのだった。

「全く、人間は愚かだ、アンドロイドだってメインサーバーの電源を切ればそれで動かなくなるのに、初めに原因を追求なんかするからさ。そんなのは後でいい んだ。ひとは過去の災害の教訓も忘れてしまう生き物なんだな。こいつは俺が個人的に改良したタイプだから会社のサーバーの影響を受けない。その点では裏の アンドロイドと同じだが、こちらは万能型さ。それに誰にも見破られはしない……」
「ご主人様、今日はお仕事大変でしたか?」
「ああ、大変だったけど、お前とこうして楽しんでいると、全て忘れてしまうよ」
「それは嬉しいです」
 そう言ってアンドロイドは唇を重ねてきたのだった……


ララノコン最終結果が発表されました。

ララノコン最終結果が先ほど発表されましたね。

・最優秀賞  「アリスの物語」         倉下忠憲 様

・特別賞    「明日が雨でも晴れでも」   晴海まどか 様

・アキバ賞   「小さな先輩と小旅行」    マホ 様

・livedoor Blog賞 「俺、下ネタ抜きの真面目なラノベを書くよ」  名無しのvipper様

 となりました。
受賞された皆様、本当におめでとうございます。
 
私の予想と少しズレましたが、「アリスの物語」と「小さな先輩と小旅行」が賞に選ばれて本当に嬉しいです。
そんなに外れなかったので、予想を公開した身としては赤っ恥をかかずに済んだと言う感じです。
特に、特別賞に輝いた「明日が雨でも晴れでも」の感想では勝手な思い込みを書きまして申し訳ありませんでした。

と言う訳で昨夜から怪しげな情報が飛び交っていましたが、ちゃんと決着してよかったと個人的には思っています。

これで、ララノコンも終了ですね。
と言う訳でこのブログも、不定期更新になります。
毎日、訪問してくれた皆様、本当にありがとうございました。m(_ _)m
これからは面白いネタとか自作の宣伝とかを忘れた頃に書き込んで行くと思います。
ご縁がありましたら、またその時にお目にかかりたいと想っております(^^)

追伸……ララノコンに参加していた他の2作品のブログを削除させて戴きました。

ネット上の面白いサイト 2

ララノコンの発表もいよいよ明日となりましたね。
各受賞者の方々にはもう連絡が行ってるのでしょうか?
部外者の私でも楽しみです。

今日は、無難な話題を……

小説を書いて、「自分の実力はどの程度なんだろう?」と思った方はいらっしゃると思いますが、
小説投稿サイトで、審査制の所があるのをご存知でしょうか? 
投稿しても、すぐに載る訳でも無いのです。
審査されて、一定基準に満たされない小説や文章は却下破棄されてしまうのです。
ちょっと面白いと思いませんか?……と言う訳で

文豪 「世に出る文章」を目指す人のためのフィールド。と言う言葉が冒頭に載っています。
更に、冒頭に書いてある事をコピペしてみます。
「文豪」は皆さんとともに成長していくサイトです。
利用者は文章の投稿(審査制)・評価・レビュー(コメント)が可能です。(無料ユーザー登録が必要)

投稿された作品は「文豪」コンシェルジュ一同が審査を行い、通過したものはトップページに順に掲載されます。
優れた作品をご紹介し、将来の『文豪』を輩出することを目的としています。

投稿のジャンルは、ノンフィクション、自叙伝に加え、小説(ミステリー、短編小説、ライトノベル、SF、時代小説、推理小説、アクション、サスペンス)など、幅広いものが可能です。
現役の文芸誌の編集長も審査に参加します。
たくさんの方に自分の文章を見てもらい、評価を受け、文章力を磨いていきましょう。
※投稿に関しては事前に「投稿ガイドライン」を必ずご一読下さい。

他のサイトと同じ様に登録制となっています。

ちなみに私は未だに掲載されていません!
と言う訳で、明日が楽しみです。

明日は、結果発表後に更新します(多分……)
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